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“革のダイヤモンド”コードバンの魅力
――日本が誇る名門老舗タンナー・宮内産業を訪ねて――

コードバンは「革のダイヤモンド」と呼ばれる、美しい光沢を放つ高級レザーだ。
馬の臀部の原皮をなめし、革の裏側を削っていくとコードバン層という特殊な繊維層があり、その層を丁寧にシェービングすることで独特の光沢が宿る。
馬一頭に対してごく僅かしかとれない希少部位のため、コードバンは皮革業界でも極めて貴重。
加えて、コードバンをなめすタンナー自体が世界で数社しか存在しないため、入手困難な革として取り引きされている。

今回はP.I.D「ヴァスト」シリーズ(製品詳細はページ下部を参照)で採用されているコードバンを生産する、長野県飯田市にある宮内産業を訪れて、その魅力とこだわりを取材した。

 

↑今回お話をうかがった、宮内産業の宮内清彦社長。
ヨーロッパへの原皮買い付けや新たな技術開発など、あくなき挑戦を続けている。
「ここ飯田市は、ヤマト王権の時代に馬飼集団がいたそうです。馬肉を食す文化もあり、馬とは非常に密接な土地柄なんです」と語る宮内社長。
そのアルプスの地において、世界に誇るコードバンを30年前から手掛けている

 

宮内産業はランドセル用のコードバンを主軸になめしてきた老舗タンナーで、米国ホーウィン社、姫路の新喜皮革と肩を並べる名門。
ヨーロッパの原皮を直接買い付けているため、月に1000頭分のコードバンをなめす事業規模を誇り、市場への安定供給を可能としている。
もちろん、カーインテリア用のレザー供給で培った品質の高さも折り紙付きだ。
ここからは、そのこだわりの生産工程の一部を写真とともにご紹介していこう。

①なめし

 

↑ドラムに一次なめしを終えた皮を入れて2週間まわし続け、渋入れと加脂を行う。
このなめし工程が非常に重要で、革の品質が決まると言っても過言ではない

 

②シェービング

↑床面を削り、コードバン層を発掘するシェービング工程。宮内産業は厚みのあるコードバンを作れるのも特徴のひとつ。
機械でシェービングしたあとも、ペーパーで丁寧にやすり、面を出していく

 

③塗装

↑塗装工程。
アイロンや下塗を繰り返し、何度も重ね塗りしていく。
塗装したあとは自然乾燥させるため、ゴミが付着したままにならないように布を使って手作業で丁寧に取り除く

↑宮内産業のコードバンは、オリジナルレシピの染料で、ほかのタンナーには出せないカラーを開発。
革表面に透明感を持たせ、革らしさを象徴する素肌の美しさも魅力だ

 

宮内産業のコードバンは、独自のレシピによって染料から自社で調合し、
ウレタンコーティングを施すことで耐久性・耐光性・耐摩耗性の高いコードバンを生産している。
さらに、「ヴァスト」シリーズで採用しているコードバンは、艶や硬さをコントロールし、革小物用に開発したもの。
通常よりも倍以上の手間をかけて作り上げた、極上の“アルプス”コードバンなのである。

 

※宮内産業に関するお問い合わせは、天野宝国株式会社(TEL03-3874-3121)までお願いいたします

 

【商品紹介】

Vasto(ヴァスト) 25241
価格:15,000 +税

革小物のなかでもカードケースは革の面積が狭いが、宮内産業のコードバンの魅力を存分に味わうことができる。
インナーの革はイタリア・トスカーナ地方ピサにあるタンナー、PUCCINI ATTAILIO社のベジタブルタンニンなめしレザーを採用。
コードバンとの相性も抜群だ。
コバ磨きやねん引きなど細部までこだわった仕様となっている。
カラーは、ブラック、チョコ、キャメル、ネイビー、レッド、グレー、迷彩の7種類。

 

Vasto(ヴァスト) 25242
価格:20,000 +税

シンプルな2つ折り財布。
札入れ2か所、カード入れ4か所、差し込みポケット1か所、小銭入れを装備する。
インナーのPUCCINI ATTAILIO社のベジタブルタンニンなめしレザーは、使い込むほどに独特の色艶を出し、
浸透した油分が抜けにくいという特徴をもつ。
長く愛用したくなる革選びも、本品の魅力だ。
カラーは、ブラック、チョコ、キャメル、ネイビー、レッド、グレー、迷彩の7種類。

 

Vasto(ヴァスト) 25244
価格:27,000 +税

定番型の2つ折り長財布。
札入れ3か所、カード入れ12か所、小銭入れを装備し、満足な収納量を誇る。
宮内産業のコードバンが経年変化により艶を増していく頃、
インナーのPUCCINI ATTAILIO社のベジタブルタンニンなめしレザーもヌメ革ならではのエイジングをしていく。
大判財布ならではの革の楽しみ方ができる。
カラーは、ブラック、チョコ、キャメル、ネイビー、レッド、グレー、迷彩の7種類。

 

 


 

執筆/馬渕信彦  取材撮影/河野 弘道  製品撮影/高原マサキ

【掲載商品】

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